ウェカラパブログ

12月の珈琲豆
「ホンジュラス ロス・ノガレス」
ロス・ノガレス農園の位置するチャギーテ地区は、ラパス県北端、サンチアゴプリングラを北上した秘境地で、コマヤグア県との県境にそびえる2200mを超えるモンテシージョ山脈の尾根にある集落です。
6-7年前は何もありませんでしたが、スペシャルティコーヒーを生産するプロジェクトがあり、この地でコーヒー生産が始まりました。
ロス・ノガレス農園の土地は、農園主であるヘンリー氏が父親から譲り受けた大切な土地です。彼は多くの夢を持ってこの小さな土地を守ってきました。投資するお金があまりない中で、父を中心に家族全員の多大な努力で購入した土地にコーヒーを植え、コーヒー農園として生計を立てています。
夜間は12℃まで冷え込み、標高の高い1800-2000m付近でコーヒーが生産されています。気候はやや乾燥しており、過酷な環境、そして新しい土地(土が固く農業向きになりきっていない)という事もあり、環境に耐えられるように耐性の強いIH90などをまずは植えています。こうした開拓の取り組みには、プロジェクトを推進させる国の機関であるIHCAFEなどの農業指導や技術的アドバイスがいかんなく発揮されており、スペシャルティコーヒーの生産を行う事で地域を成長させる大きな基盤となっています。
当初はチェリーを地元のバイヤーに売っていましたが、昨今のマイクロロットの販売により、その生産方法は劇的に改善されました。完熟のピークにあるチェリーだけを収穫、この収穫には10人1チームで行われます。発酵時間に18から24時間をかけ、乾燥工程はソーラードライヤーと呼ぶ室内パティオを用い、攪拌を繰り返しながら、約15日間かけて適切な水分値まで乾燥をさせます。
焙煎はシティローストで、ほのかな酸味がラズベリーやフローラルな風味を感じます。やさしい苦味も感じて後味の広がりが楽しめます。
オンラインショップでも販売しております。
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